アロンアルファと包茎手術

「皮を引っ張ってアロンアルファでくっつけるんだって!」
 沙織がアロンアルファ片手ににこにこと楽しそうに話す。少しアホっぽい。
 前戯もそこそこ、さてベッドに移動しようかねというところで沙織が机の引き出しからアロンアルファを持ち出した。
「汚いから触るな。それに皮を引っ張るってなんの話だよ」
包茎手術の方法なんだって」
 13歳も年下だからっていうのもあるのかもしれないが、沙織は常々不思議少女っぷりを発揮しては僕や周りの人間を脱力させていた。しかし僕はちぃとかのボケボケ不思議少女が大好きだったので見た目もほわほわしていてかわいらしい沙織にベタ惚れだった。あぁかわいいなぁ。
 僕がアロンアルファを持ったまま半裸でベッドに腰掛けている沙織を無視してにまにましていると、まーちゃんも早くこっちおいでよーと沙織が言う。沙織は13歳も年上の僕をまーちゃんと舌足らずな感じで呼ぶのだ。完璧過ぎる。3次元の女で萌えを意識したのは本当に初めてで、ほんと沙織みたいなかわいい女の子が僕なんかと一緒にいるのが不思議でならなかった。
 いそいそとTシャツを脱ぎながらベッドに向かい、ぎゅっと沙織を抱きしめる。沙織は小さくて柔らかい。かわいい。僕があんまり強く抱きしめるもんだから沙織はバタバタしている。アニメみたいだ!僕はすごく興奮してきた。2次元の女の子を具現したかのような沙織に今から……。ごくりと喉が鳴る。実際には喉が乾いていたけれど、もう完全脳内で話が進んでいる。脳内補完しながらの性行為ほどエロいものはない。
 文字通りハァハァしながらハァハァしていると僕はあっという間に我慢しきれなくなってユニクロジーンズがキツくなってきた。沙織が盛り上がった股間を不思議そうに擦る。なでなでとか言っちゃってる。時々上目遣いで僕を見る。ガチャガチャと忙しなくジーンズを脱ぎ捨てトランクスも脱ぐ。大きくなった僕をまるで飴みたいに沙織が舐める。やばい。幼女っぽい。かわいい。
「まーちゃんこれって包茎?」
包茎?……ち、違うよ、仮性だよ!……多分」
 慌てて否定したが、無修正とかで見る男性器と自分のそれは確かに違う形をしている。AV男優とかはヤリ過ぎであーなるんだと思っていたけれど、沙織に言われて急に不安になってきた。不安に思った瞬間、沙織がぱくっと僕を咥えだしたからそれどころじゃなくなってきた。しかも根元をごしごし緩急つけて擦られている。普段はほわほわしてるくせに、ほんと沙織はうまいなぁと快感に浸っていると急に刺激が止んだ。
「…?」
「あのね、アロンアルファ!」
 唾液でべとべとになった右手にアロンアルファ。
「こら汚いから今触っちゃだめだろう?」
包茎手術するの!」
 よく意味が飲み込めないまま、沙織はアロンアルファのフタを回し僕のやっぱり唾液(と我慢汁)でべとべとの陰茎に向かってチューブを押し出した。