フランクな肉棒

 口紅なんかつけなくたって十分に赤いふっくらとした繭子の唇が「お」と発音したときの形に丸く開き、熱を持ったそれにそっと口付ける。あたたかいねと口を少し離して繭子が言う。僕はなぜか興奮して少し勃起してそれが繭子に知れたんじゃないかと思って顔が熱くなる。間誤付く僕に気付いた繭子が、不思議そうに僕を見ている。少し上目遣い。口は丸く半開き。その格好がどうしようもなく性的に思えてさらに勃起。恥ずかしさと情けなさに性的欲求が勝る。変なのと笑って繭子はもう一度口を開ける。白い小さな前歯がちらりと見える。僕に構わずそれの先っぽをすっぽり口に含む。小さな口がそれを咥えて唇がいやらしい形に曲がる。おいしいと繭子が言う。僕の脳は官能に支配されて思わず目を閉じる。